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 「一蓮托笑」という写真展

  • 執筆者の写真: 郁代 麓
    郁代 麓
  • 6月27日
  • 読了時間: 5分


ある時、SNSで見た友人の写真

「わ〜〜いい!すごくいい!」

お付き合いが長いわけではない彼女だったけど、これは私が無意識に感じ取っていた彼女自身だと思ったんだよね。

山登りが好きで、週末はほとんど山へ出かける。自然と自分しかいない世界。きっと山の中で小さく健気に咲く小さな花たちに向けられている笑顔かもしれない。


清水貴子さんという「女性をとる写真家」の撮影だという。

その時、この方にとってもらいたい!と思ったのよね。ちょうど一年前頃かな。

面白おかしく笑わせたような笑顔ではなかった。

今の彼女自身が切り取られているように思えて、そしてその笑顔が本当に綺麗だった。


人は、どこを切っても金太郎飴のはず。生身の人間にあえばそれもキャッチできる。

けどプロフ写真や最近の加工された写真は全く別の人になってしまう。

偽物情報があふれかえるばかり。


仕事で使う写真も、もはや10年前のものになっていて

そろそろね〜〜と思いつつ、

1日も早い方がいいのわかってるのよ。

会った時に「誰?」となってしまうのもさ、けど素のまんまってのもね。

綺麗だけど、私という人間が滲み出ているものでありたい。

はぁ〜〜どこにいるのさ。そんな写真撮ってくれる人。


その友人の写真は、2026年4月「一蓮托笑」という写真展の写真だということがわかる。


50人の女性の写真が展示され、全てにその人の物語が綴られていました。

全て貴子さんがヒアリングして書いた文章。

その写真展と物語を読んで、写真の意味がわかった気がしました。


こんなに一般人である被写体に興味を持って撮ってくれる写真家がいるんだ。

人に興味を持てるというのは、ある意味才能だと思っている。


一枚の笑顔という写真を撮るために、その人に興味を持ち、話を聞き、頷いてくれる。

職業という一線を超えていると思った。

かといって、誰とでも超えられるものでもなかろう

あなたという人を理解して、共感したという漠然とした感覚ではなく

それを写真の中で具現化するために、心を全開に相手を感じとる。

その人の本物の笑顔を撮るために。

だから、こちらの心も自然と開かれる。


撮影してもらった1日。本当に嬉しく楽しく幸せでした。

福岡の貴子さんのスタジオへ行き

YUKIさんにヘアメイクをしてもらってから、撮影ははじまる

糸島を向こうに輝く海が見える✨

天井が高く、白く柔らかな壁と光の中で

とても気持ちの良いスタジオ


一蓮托笑 オフショット
一蓮托笑 オフショット

メイクを終えて着替えをして、いざ撮影!

というときはその慣れなさぶりに少し気持ちが戸惑うが

素人なんだから、慣れている必要もないし、そのままでいいという前提がなんとなく自分の中にもあった。


でも、あっという間にシャッターを切っている貴子さん

その写真を覗きながら、

「ほら見て〜〜 可愛い!綺麗!を連発する」




どれどれと覗きみる自分も

「私はこんな表情をするんだ・・」とちょっと驚く。




撮影からの帰り、なんだか胸がいっぱいで、この幸せな感覚をいつまでも覚えていたいなと思いました。



女の人は、やっぱり綺麗でいたいという思いはある。

57才になる今まで、様々な役割をやってきた。

自分を後回しにすることも度々、本当頑張ってきたと思う。

あんな事も、こんな事も、言葉にするとすごく苦労した人に思えてくるので

あまり口にしてもね。

みんな、生きていればそれぞれ色々なことはある。


社会人、妻、嫁、母親、子、看護、介護、看取り、添乗員、音楽家、指導者

そして、ここに祖母という役割が昨年加わった。


これは、私にとってとても大きな心の変化が起きました。

「母親」という役割が終わったんだなぁ、という感覚。


娘たちが、我が子を愛おしく育てる姿に、自分の子育ては間違ってなかったのだな

という安堵を覚える。

今までの人生に後悔はないはずだけど、どこかでむずむずするのは「母親アイデンティティ」だった。

その答えをもらえるのって、こんなに時間がかかるのね。

今までの全てに花丸をあげたい気分です💮


20代 骨格を作った時代

30代 心を育てた時代

40代 取捨選択の時代

50代 魂に従う時代


やりたいことをやれるだけやる!と決めた50代もそろそろ終盤。

けど、今までの生き方の癖が顔を出す。

それもこれも全てリソースに変えて!60代に向かっていきたい。



「一蓮托笑」に参加すると決めたときは、こんなことあまり考えてなかったんだけど

撮影の後、ここで生まれたエネルギーを何かに変換しないと勿体無いと思った。


「自分の見方を変える。」

どんなことも、受け入れれば味方になり、拒否すれば敵になる


沢山頑張った57年分の全てをこの写真の笑顔におさめて

これまでの全てに感謝をこめて我が味方に!

これからの自分のアイデンティティに誇りと信頼を携えて

人生を丁寧に生きよう!そんな写真なんです。


綺麗な写真を撮ってもらったから、何かが変わるというわけではない。

けど、自分の流れを変える大きな起点にできる、そう思えた撮影でありました。


60代は、活かされる時代になる。

私というリソースを社会に還元する。そんな姿が自分でも見えているの。

遅咲きなもので。


2027年の写真展に向けて、まだ始まったばかり。

参加者の募集もしています。


価値は、誰かが与えてくれるものではなく

生み出すものだと思うのね。


けど、自分の中に潜めていたエネルギーを表に引っ張り出すのには少し時間がかかる。

そのエネルギーが「笑顔」となって引き出されるって

優しすぎませんか?笑


清水貴子さんという写真家にも出会ってみてほしい、と心から思います。

私の人生が

「写真家 清水貴子というフィルターを通し、一つの作品として編まれること」

すごく楽しみにしています。​


気になったら、是非参加してみるといいと思います。















 
 
 

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