二胡講師と演奏家のためのトレーナー山口真央
- 郁代 麓
- 1月16日
- 読了時間: 7分
更新日:4月30日
今年初の二胡レッスン
濃ゆく濃ゆくご指導賜りましたです。
真央先生に習って3年弱、ただいま第三次成長期💪
第二次成長期は心弦二胡教室で講師になった時
第一次は、習い始めた時。
その時そのとき自分に必要な宝物のような学びがあります。
二胡講師と演奏家のためのトレーナー山口真央、というアイデンティティで各地でレッスンをされています。
私は2か月に一回Lessonを受けています。
一回のLessonは5〜6時間ほど見て頂いている。
私が真央さんにどんなLessonを受けているのかというのが気になっている方が結構いるようでして。

ある年数やってると、曲も形になってくるし、技術的な事もこなせてる感じがする。
けど何かが足りない・・って感じている人は多いんじゃないかな。
ちょっとした迷宮に入って何をどうしたらいいのかわからない。
もちろん1人で我が道を歩むのでも全然いいと思います。
センスのある方はどしどし発揮して頂いたらオッケー。
ちなみにセンスというのは私の中で定義がありまして
言語化できない事を伝えられる事
そして、
言語化できない事を感じ取れる事
もしかしたらシックスセンス的な事に近いのかもしれませんが、人にはある程度備わっているように思っています。
道具を扱う職人、演奏家の楽器、大工さんのカンナやトンカチ、料理人の包丁、ある程度の域に行くと手の中に起きる感覚はもう言葉では表現しきれなくなってきます。
とても緻密な動きと感覚が組み合わさって、道具を扱っています。
教えるセンスのある人は、そうした言語化が難しい部分の、伝わる言葉を選ぶ力が高い。
メタファー(比喩)を非常に上手く使う。
真央先生はそのセンスがものすごく高いと思います。
教わるセンスのある人は、五感のセンサーがよく動く。耳だけではなく、全ての感覚を総動員させてキャッチしている。そして、何より素直である。
私は、思考が最優先に動いちまいますですね・・(ガンバレイクヨ)
伸び悩む時は、表現力の域に入ってきているのだと思います。
けど、自分には才能が足りないとか、努力が足りないとか思い始める。
十分に努力もしてるし、才能もあると思います。
伸び悩みの1番の理由は
表現力をつける練習方法がわからない、という事じゃないかなと思います。
必要な練習が得られていないことが大きな原因だと思います。
表現力を身につけるというのは、とてもロジカルなトレーニングです。
気持ちを入れるのとは、全く別物です。
どんな気持ちで弾くかの前に、
どんな弾き方をするか、があります。
とても客観的な耳と目で音を組み立てます。
表現力は、譜面に書いてある事をなぞるのとは違います。音と音をどのように繋ぐかです。
ここに、体幹や細い筋力が必要な事も感じます。
真央先生のレッスンで譜面に書き込むことはたんまりあって、段々スペースも無くなってきます。音の組み立て方がとても詳細なので、私はすぐ忘れてしまうからとにかく書き込みます。先生が使った言葉を長くてもそのまま書き込んだりしています。

そのレッスンの時間で、できる限り反復します。そのフレーズを1時間くらい繰り返したりします。その感覚を先生のフィードバックのあるうちにその時間内で体に覚えさせたい。
曲の全てそんな事をするわけではなく、表現として肝になる箇所があります。
できている所はもう習う必要はありません。
できていない所こそ、技を手にするチャンスですから。レッスン時間内である程度ものにできると、その後の自主練の方向性もずれが小さくなります。
それを習得するのに必要な時間は人それぞれでしょうが、私は時間がかかるので、二ヶ月ごとのレッスンにしています。
ただ、練習熱心な方はひと月に一回は見て頂いた方がいいかもしれません。違う方向に上達するときもあるので。
自分の場合、ヘビーな曲を2~3曲並行しているので、見ていただく量が多くなるわけです。
もう一つ必要な要素として、音楽性です。
二胡だけでなく、他のジャンルの音楽からも大いに刺激を受けるべきです。
なぜなら、私たち日本人なんだから中国曲にら限らず日本の曲も弾きたいじゃないですか。
何ならクラシックだって弾きたい。
タンゴだって、ロックだって!
全てを中華風に弾くのもありだとは思いますが、音楽性や芸術性という点では欠けるものがある気もします。二胡っぽいという概念はどうなんだろう・・・まあこれは人それぞれ。
様々な音楽性を、二胡で表現する。
そこに二胡でひく音楽の魅力が増大していく。
これは、師匠であったウェイウェイウー先生が体現していらっしゃることでもあります。
音楽性に関しては、いくらでも磨いていくことはできます。
様々なジャンルからメッセージを受け取ってみる。
客観的ではなく、具体的にその音楽を聞いてみる。この表現は何をしてるのか?
それには、ライブというのはものすごく伝わりますね。
生の音は、どんなに小さい音もここにいるぞっという一音の存在感が大きいもの。
そうは言っても研究熱心になる時間も中々膨大なものです。
なので、そこを教えてもらうんです。
「この音はどうやって出してるの?」という所。
私はよくチェロやヴァイオリンの演奏を題材に、こうやって弾きたいから教えてくれと。
中国曲も沢山学んでいます。二胡という楽器のポテンシャルを発揮するのはやはり中国曲を通すと早い。中国曲には沢山のテクニック表現力が盛り込まれていますから。
なので、ポップスなどはもはや引き算で十分です。
そうするとですよ、真央先生は細かく分解して教えてくれます。
音楽性という感性が、私からしたらもう神✨です。
どんな曲を出しても、きちんとその引き出しから表現力を提示してくれる。
一年くらい経っても、何のブレもなく同じように教えてくれます。
その時限りの思いつきではなく、根底にあるものが一貫しているから。
根底にあるものは、基礎力になります。運弓や運指。土台がフニャフニャだと、その上には積み上がらない。
基礎が身体に落とし込まれているかは、教わり方と練習量の掛け算です。
教わり方というのは、教えた事とイコールになっていない事が結構あります。
でもね、例え力ずくで弾いたとしてもそれをしたから力を抜く事を考え始める事が出来るわけで、実は必要なプロセスなのだとも言えます。
そして、何より今「こう弾きたい!」という欲求が生まれているのであれば、真央先生は素晴らしくそれに応えてくれる才能を持っています。
こう弾きたい!が随分とできるようになりました。
アーティキュレーションの幅も広がったと思います。
もっともっとこれからも成長できると思います。ゆっくりですが。
1小節を吸収する。
不器用な自分は、中々ゴクゴクとは行かないもんです。
チビチビといい冷酒でも飲むような気分で、味わいながら弾く。
高いお酒を一気飲みしては、もったいないと言わんばかりに、教わった1小節を楽しんで弾いています。
やはり、練習は頭を使います。大人は仕方ないです。思考で出来上がっているので。
でもきっと思考を通さず溢れ出す時が来ると信じています。
最後に宣伝!
二胡講師と演奏家のためのトレーナー 山口真央さん
大阪在住ですが、月1くらい東京に来ています。そんな時にレッスン受けてみるのめっちゃおすすめです。
言うまでもなく、言った事を体現できる演奏家でもあります。中国曲のレパートリーも幅広く、民族風格も弾きわけます。
初心者からももちろん教えてくださいますが、悩みが多いほど真央さんパワーの発揮のしどころなので。
師弟関係ではなく、同じ方向を見て伴走してくれるトレーナーという存在です。
・お教室はもう所属したくない
・自分のペースでやりたい
・個人レッスンがいい
・二胡講師をしているがもう少しレベルをあげたい
・演奏活動をしているが自分の音に何かが足りなく感じる
・中国曲のレパートリーを増やしたい
・日本語で演奏のニュアンスをしっかりつかみたい
長文読んでくださりありがとうございます。
コメント