”時代のせいにはするな” 5/10
- 郁代 麓
- 2024年5月10日
- 読了時間: 3分
”時代のせいにはするな”自分の中でそんなテーマが起こる1日が始まる。
朝の連ドラ「虎に翼」を見ていて、色々なシーンが痛いほど胸に刺さっている。
戦前の時代、女性が虐げられていることが、社会的にも法律的にもまかり通っていた時代だ。
主人公は、この「時代」に流されず、自分の心が感じることに従い、
信念を通し法曹界へ入った。
日本初、女性初めての裁判官になった女性をモデルにしている。
主人公がよく口にする「はて?」と言う仕草がある。
「はて?」と自分におこる違和感を頼りに、自分の中の答えを導く。
この「はて?」を打ち消すものは世の中にごまんとあって、その「はて?」を自分はどれだけ大切にできているだろうか。
「はて?」には大きいも小さいもなく、全て自分からのメッセージなのだと思う。
これを無視していると、あらゆるものに流されて行くのだろう。
もちろんドラマだから、脚色はされているだろう。
それでも存在している主人公は事実。
そんな先駆者がいてこその今の私たちなのだよね。
この時代に負けない、流されない、
と言うことが、どれだけの困難であったかを想像する。
それは、どの時代でも言えることだと思う。
自分の志を信じて貫くのは、なかなかしんどいもの。
本当にこれでいいのか、と迷うこと度々だしね。
朝ドラを見ながら、詩人 茨木のり子の自分の感受性くらい と言う詩を思い出した。
私の大好きな詩と言うよりも、大切にしていたい詩だ。
自分がぐずぐずしているときに、ふつっと湧いてくる詩なのだ。
そして、淡々と前に進む力を与えてくれる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この詩に出会ったのは、もう20年以上も前だろうか。
随分と力をもらった。
そんな思いになりながら、NHKはそのまま朝イチへと変わり
アンジェラアキさんが登場した。
2014年からアーティスト活動休止を10年間。
その間、アメリカで音楽学校に通ってたそうで
自分の才能に甘んじることなく、もっともっと学びたい知りたい!を求めて渡米した。
そして、目標であったミュージカル音楽を手がけると言う夢を実現する。
明るく明快な貪欲さ!
なんだか素敵すぎて、大好きになってしまいましたよ、アンジェラ!(←呼び捨てるなw)
5/9 日生劇場で幕が上がった。
この世界の片隅に
これは見に行かねば!とオンラインで申し込みをしようとしたら・・混雑で繋がらず・・。
みんな考えることは一緒ね。
でもゲットできました。
10年経っても変わらずお綺麗で!
すごく楽しみ!

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