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曲が譜面から飛び出していく時@バーニャランゴ

  • 執筆者の写真: 郁代 麓
    郁代 麓
  • 2022年9月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年3月19日

9/4日曜日の昼下がり。

地元のお店バーニャランゴにてピアノの田口琴巳さんと二胡とのライブが無事終りました。

いや〜〜二胡が思いっきり弾けるってなんて幸せ!

課題はもちろん、いつでも沢山ありますが、それ以上に得るものも沢山!

バーニャランゴ 二胡とピアノのライブ
バーニャランゴ 二胡とピアノのライブ

今年は中国曲を勉強しよう!と決め、ならアウトプットの場も作らないと!ということで中国曲シリーズ第二弾目のライブ!


成増にあるバーニャランゴは、アメリカンポップスや、ジャズ、ロック、ラテン、時には弦楽五重奏なるクラシック、そんな音楽が流れるお店です。

そこに中国古典曲と中国ポップスも加わりました。

中国色のニャランゴ!

何か、ユニークな組み合わせ(笑



どれもこれも、二胡の曲としては有名な曲ばかりですが、二胡人口なんて全然少ないですから、お客様は初めて耳にする曲だらけだったと思います。


音楽に耳が肥えたお客様ばかり。

だからこそ中国曲がとても面白かった!と言っていただけて嬉しかった。

セットリスト
セットリスト

一部は純度100%の中国曲。

中国古典曲は尺は短いながらも、曲の中に起承転結があってそこに広がる情景や、暮らす人々の心情を表現する曲が沢山ある。二胡の表現方法、技術も盛りだくさん。


そもそも日本人である私が、中国の民族楽器で中国曲を弾く!という事自体、本場の演奏者からしたら鼻で笑ってしまうとこだと、思うんだよ。

うん、そう思う。


最初は、こんな難しい曲は弾けなくてもいいと思っていた。けどね、弾いてみると難しさと面白さと、どうにもこうにも抗えない中毒性があるの。

弾けるようになりたい!という沸々湧き出てくるものが止まらないのさ。


しかし、お隣の中国の事を何も知らない自分もいる。

地理や歴史、曲の事を調べながら自分なりに想像して、ひとつひとつの曲に向き合った。


演奏する上で、気を抜ける「音」など一つもないわけで、全ての音に意味がある。言葉や文章と一緒。

”好き” は ”す”だけでは意味をなさない。

メロディーに句読点や改行、強調、余白などを入れる。



まだ一緒に合わせて数回、私の未熟さで中々うまくできないけど

何度か、譜面の中から飛び出していく立体感というか、浮遊しているというか

気持ちいいとかを越えて、幸せを感じる瞬間があって。


生ピアノで一緒に弾くのは、普段の練習では味わえない事が沢山。

中国曲は揺れに揺れる。揺れ方というのは、曲の解釈の仕方なのだと思うのだが、演奏者によってそれぞれ。

譜面に書かれていないことがてんこ盛り、合わせながら一緒に揺れて、お互いの音を感じ合う。


合わせてもらう、合わせるではなく

一緒に音を重ね合っていく、そんな演奏ができるようになりたい、と思った。

そのためには、私の音が、歌がしっかり伝えられることだ。

ピアノにも、もちろん客席にも。


「自信とかそういう言うものではなく、音そのものになりたい。」


まだまだ伸び代だらけ!


今回お越しくださった皆さまに心からの感謝。

お店のオーナー、マヤンさんジェロさんにも心からの感謝。

バーニャランゴ
バーニャランゴ

そして、中国曲も二胡も初めてなのに、一緒にチャレンジしてくださったピアニストの琴巳さんにも感謝でいっぱい。

年内あと2回一緒に演奏する予定です。

もっともっと深められると思う。


また、次の課題へ向かいます!

次回は、10/22 アトリエMでの琴巳さんとのデュオ演奏


今週は9/9、9/10に武蔵浦和にあるステキなサロン、サロン・ド・フィールでの二胡演奏もあります。


これからもどうぞ宜しくお願いします!








 
 
 

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