自然の中で音を奏でるとわかること
- 郁代 麓
- 2022年5月3日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年3月19日
外自然の中で音を奏でるとわかること
その境界線のないことがとてつもなく、自由だった。

でた音は、空へ消えていく
どこからも跳ね返ってこない
出した音を何度も反芻することもなく
今この瞬間に出す音だけに集中すればよくて。
この気持ちよさったら♪。。
「桃の花さく木の下で」
桃の花が咲いたら、二胡を弾きに行くよと数ヶ月前に約束していた。
桃の花が開き始めたよという連絡を受け、1週間後に佐久を訪れることにした。
誘ってくれたのは、佐久で農園を営むくるみざわしずえさん。
「農園をファンでいっぱいにする3つの法則」という書籍を出したばかりで、お邪魔するにあたり農園には縁がなかった私も読んでみることにした。
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使えるヒントが盛りだくさん!
【農園をファンでいっぱいにする3つの法則】
くるみさわしずえ著

農園を営む彼女の経験に沿って話はすすむ。
その経験を活かして
「彼女がどういう農園にしたいのか」
ということがよくわかる。
雨の日もあれば、風の日もある。
立っていられないような嵐の日もあれば、身動きのできないような寒さの日もある。
そんな中でも、木々たちは花をつけ実りへ変えていく。
全てがピカピカの実りではない。
それも含めてくるみざわ農園のお客さんは桃やプルーンを購入していってくれるのだそうだ。
そのままを伝えて、そのままを頂いてくれるお客様がくる。
ノウハウを含めて、この本の中に入っている。
ここまでくるのに、沢山の行動と失敗があっただろう。
笑顔の裏側には、涙もあっただろう。
読みながら、自分の音楽に置き換える。ふむふむ頷きながら。

青空二胡コンサートは、3つの法則の三つ目を実践したものだそう。
お客様のメインは、「桃の木」だった!
桃の木のお裾分けに、聞きたい人もよかったらどうぞ!とくるみちゃんはSNSに書いてあった。
へ〜〜そうなのね!とSNSで知る。
私が車で行くことを、SNSで知ったくるみちゃんは、「え〜〜車で来るの?」
公共の電波で確認し合う私たちは何かが抜けているような気もしたが・・・
まあ畑で会えれば全てOK!なのだ。
そんな私たちが出会ったのは、NLPという心理学系のコミュニケーションのセミナー。
上のやりとりを読んで、こんなコミュニケーション??と笑わないでほしい。
お互いの持つコミュニケーションの前提を共有していてこその省略だ!(なはずっ!!!笑)
音楽の話に戻ろう
かっこいいライブハウスや、素敵なコンサートホール、沢山のお客様
もちろん憧れである。
けど、雲散霧消で空に音が消えていく中、一つ一つの音だけに集中して弾く気持ちよさ。
桃の木だけに何か秘密を打ち明けたような気分であったよ。

でも、そこに何かが残る。
癒しだったり、懐かしさ、楽しさ、心地よさ、涙、笑い
それが、音楽の意味だと思ったのだよ。
時間や季節は、人の思いなど解することなく淡々とすぎていくわけで
その瞬間、”そのままの自分”を表現することが自分のBest!
上手とか、下手とか、失敗したとか、過去の中に自分を置き去りにするような意地悪を自分にしない。
その時感じた自分を、未来への知恵として反映していけばいいだけ。
正直、音大も出ていない、大人から楽器を始めた自分にはたくさんのコンプレックスがある。狭い世界(物理的にも気持ち的にも)で弾いているとそのコンプレックスの音がバンバン自分に跳ね返ってくる。
結構痛いんだ、これ。
たまに外に出て、おも〜〜〜〜〜いっきり楽器を鳴らしてあげる。
そうすると、自分も楽器も開放されることがわかった。
楽器もストレス溜まるんだよね。
身のほど知らずでも、目指す音色は変わらない!
欲しいものは欲しいんだ。
たとえ今世で手に入らなくても(笑
自分の時間には限りがある。
わかっているけど、自分の中に空白がないと、何も入ってこないんだ。
その空白にぽこんと落ちてくるものをキャッチするのが私の才能。
これからの人生も、空白を作ることに全力を投じるよ。
決して怠けているわけじゃないの🎶
次は、桃を食べに行こう。ちゃんと桃には話をつけてある。
くるみちゃんには話してないけど・・。
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