音楽と通じ合う場所
- 郁代 麓
- 2022年3月20日
- 読了時間: 2分
桜春お茶会での二胡演奏。
台湾茶をいただき、そして二胡を聴く。
今回、初めの開催だが、なんとも言えないフィット感。
コンサート会場やライブ会場で音楽をメインディッシュとして頂くのは定番だが
少人数で個人のお宅で味わう『茶と音楽』。
贅沢な時間だった。

お茶って、体も心もほこっとする。
香りにふわ〜〜と包まれ
口の中に豊かな風味が広がり
喉をちょうど良い温度で流れていく
体が気持ちよく 驚く。

一煎目、二煎目と風味が変化していくのも面白い。
器やテーブルの鮮やかさにも目が釘付けだ。
茶道とは全く違う色彩感覚
面倒な作法もいらない気楽さが、お茶そのものの風味を存分に楽しめる。
お茶を頂いた後は、音楽。
お茶で心がほどけているところに、音楽は気持ちよく入ってくる。
ひと足早く東京に春を呼び込もうと、私の携帯に撮りためた桜の映像を流してみた。

これから咲く桜が待ち遠しくてならないという想いになる。
一曲目は松任谷由実さんの「春よこい」
なんともノスタルジックな心持ちにさせる曲。
二胡の選曲は
中国を彷彿させる曲
桜を待ち望む曲
そして、人の命や混乱の世界への祈り
そんな楽曲を選んだ。
二胡の演奏でいつも心掛けるのは、言葉。
歌詞がない分、自分の中で歌詞の思いを音にのせる。
最後に弾いた竹内まりやさんの「いのちの歌」は弾きながら泣きそうになるのだけど。
歌詞の中で、
「生まれてきたこと、育ててもらえたこと、
出会ったこと、笑ったこと、
その全てにありがとう この命にありがとう」
このフレーズに差し掛かるときは、涙を堪えるのに必死になる。
私にとって、大切なフレーズなのだろう。
インストは、その人の中でその人の歌詞と思い出が流れてくる。
二胡という楽器は、それを邪魔しない。
心の奥から想いを押し出す効果があるように思う。
時にそれが涙に代わり、気持ちを洗い流してくれる。
そんな楽器なのです。
”音楽と通じ合う場所”というのは
心がリラックスできて
耳に届く音を何も遮る感情がなく
安心して身を委ねることのできる場所。
今回のお茶会はまさにそんな場所だったのではないかな。
出会ったこと、笑ったこと、その全てにありがとう と言いたい。

次回の開催は5/21(土)!
また、違った趣とテーマでお届けしたいと思います。お楽しみに!
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